安心と安全の価値 July 11th 2026
- 森林セラピスト Masumi Lily K.

- 7月11日
- 読了時間: 3分

昨今のクマさん問題
あれは2016年
まだ私が町立診療所に勤めて2ヶ月ほどだったと思う
「今から熊に襲われた人を搬送したいのですがいいですか?」
こんな小さな診療所に搬送するほどの怪我の程度なのかわからないが
山奥から一番近い病院はここしかない
60代ぐらいの男性
手から出血しているがそれほどの怪我でもない
その日は朝一から健診予約が入っていて
医師一人、看護師一人
どうにも手が回らない
意識があるなら待ってもらうしかない
とりあえず健診の人を医師の診察に回して怪我の程度を見る
手の甲には熊さんの深い爪痕
野生動物なのでとりあえず洗浄をしなければいけないが傷は深そう
痛みの程度はその人にしかわからないので
処置室でご本人に傷口を流水でできるだけしっかり洗い流してもらう
その間に処置の準備
「先生、どうします?」
「僕も熊に襲われた人を見るのは初めてだよ」
なんでそんなことになったのか
その人は早朝に「ユーシンブルー」を撮影しようと林道を歩いていたそう
時間は5時ごろ
トンネルを抜けた先に
出会い頭に母グマと子グマに遭遇したらしい
人間でも暗闇から突然何かが現れたら驚いて当たり前だ
母グマの本能でその人に向かっていったらしい
必死に持っていたカメラの三脚で抵抗
ようやくクマさんが退散し
たまたまパトロールに来ていた県の車に救助されて運ばれてきた
その人は年配のお母さんと二人暮らしだったよう
「年老いた母一人、残すわけにはいかないと思って必死でした」
処置をしていると
なぜかメディアの車が診療所の駐車場に到着
その当時もクマ被害が連日メディアに取り沙汰されていた時だった
とはいえ
なんでこんな田舎町に大手のテレビ局がすぐに来れるんだろうとビックリ
結局
応急処置をして無事に帰宅していただいた
私は専門家ではないので絶対はないのだけれど
クマさんをはじめ
野生動物は夜行性ではないものの
できるだけ敵に襲われないように夜に行動することが多い
食料や水場はある程度決まっているようで
昨今の里山へ降りてくる行動は
山と里との距離が近い場所
=生活空間が近しい場所であると思う
丹沢のクマさんはブナの実を食べて生活している
ブナは標高1000m付近に生える樹木
だからそれより低いところには降りてこないと思う
ただ地区によっては
過疎化が進んで
空き家になった場所には柿の木があり
それを偶然知って
里に降りてくるクマさんもいる
クマさんは鹿や猪と違って駆除の対象になっていないが
こうした現状を踏まえて
駆除の対象とする動きも出てきている
生存競争
自然保護
正しきことは何かと問われると
何が正解なのかわからない
生きるということは
人間も
野生動物も
ヤマビルも同じ
「強いものが生きる」
そういうものでもないような気がする
生物以外でも
車も凶器だし
地震や津波も恐怖
危険を回避する手立てはない
だから
一分一秒を大切に生きる
無理なく生きることが大切だと思う
#森林セラピー #森林浴 #神奈川

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