必要なもの不要なもの June 29th 2025
- 森林セラピスト Masumi Lily K.
- 6月30日
- 読了時間: 2分
私がガイドをしている西丹沢には
私たちに必要なものがたくさんある
森、水、土、太陽
当たり前にそこにあることに
人は慣れてしまっている
「地球にとって人は必要なのか」
それを論議したことがあった
その場にいたほとんどの人が
地球環境にとって人は不要だと言った
ある道標に
ストラップ付きのマスコットが引っ掛けられていた
誰かの落とし物だろう
最近
高校生がやたらとバックパックにマスコット(ぬいぐるみ)を大量につけて歩いている
前々回
参加してくれた中学生が教えてくれた
「それはコミュニケーションを取るためです」
そうなんだー
ただの飾りじゃないんだーって思った
「これ、何?」
「私もこれ好き」
そう言って会話が生まれる効果があるのだそう
道標にぶら下がるそのマスコットを見たある人は
「ガイドさん、そこのゴミ拾って下さい」と言った
批判は承知の上で
ここに書き込もうと思った
小さな名もなきマスコットは
もしかしたら
誰かが手作業で作ったものかもしれない
小さな空き缶のプルタブも
誰かが一生懸命工場作業で作ったものかもしれない
土に還らないものはゴミだけど
ゴミと呼ばれる前は
誰かの役に立つものだったはず
私はその人にはっきりと伝えた
「そのゴミを見つけた人が拾って帰って下さい」
その人に悪意はないとはわかっていても
目の前にある美しいものだけを称賛している人に
私は本来の自然の美しさを伝えきれていないのだと
もしかしたら
そのマスコットを道標にかけておいてくれた人は
帰り道に
落とし主がそれを見つけて拾ってくれるだろうと
あえて目につきやすい所にぶら下げておいてくれたのではないだろうか
もしくは私と同じく
ぬいぐるみが好きで
ゴミにするのはかわいそうだと思ったのかもしれない
だけど
回収されることなく
そのマスコットは
いずれは朽ち果て
土に返らないゴミとなる
でも
そうであれば
私たちの周りはそれ以上にゴミだらけ
「ガイドさんはゴミを拾ってくれるんですよね」
その言葉は
ガイドは環境にも常に気を配り
ゴミを無くそうとしていると伝えたかっただけどはわかっていても
その人が何も言わず
自然に返らないものは
そこに置いて来ちゃいけないんだと
黙って回収してもらえたら
納得いったのになと
そんなことに気づいてもらえるようなガイドにならなくちゃ
#森林セラピー #森林浴 #神奈川
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